インタビュー

【対談】メイプルストーリー20周年に向けてPMと室長の思考とは

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今回はPCメイプルストーリー20周年の年でもあり、組織を管理する室長(右:モチヅキ)とPM(左:GMこたぼう)のお二人の対談をお届けします。

02. PMについて

―――お二人はネクソンでPMとしてのご経験がおありですが、ネクソンのPMについて教えてください。

 

モチヅキ:ネクソンのPMは前の会社に比べても見る範囲やできる範囲が広いのが特徴ですね。もちろんその分責任もあります。運用として一番やりがいを感じられるし、面白いと思える立ち位置だと思います。自分の考えを浸透させながらゲーム、開発側、プレイヤーそれぞれの考えを一番近いところで見て調整していける仕事です。メンバーに関してもPMの考えを意識して動いてくれます。

 

GMこたぼう:私も似たような意見ですね。前の会社には細かい役割が無かったんですが、ネクソンでは自分がどのように運営していくかを上にも相談できるし、メンバーとも話をしながら良い意味でやりやすいように調整できるのがPMだなぁと感じます。特にネクソンの場合はチームによってPMの色が出ているなぁと思いますね。

 

人事F:ちなみに、モチヅキさんから事前にGMこたぼうさんに「PCメイプルのPMとして今後どうしていきたいの?」とご質問を頂いておりますが、こちらについてGMこたぼうさんいかがでしょうか?

 

GMこたぼう:怖い怖い(笑) そうですね、まずは今年20周年を迎えるのでそこでどれだけプレイヤーに楽しんでもらえるかというのが今後に向けた1歩だと思ってます。仮にこの20周年でプレイヤーが離れたり、楽しくないと思われてしまうと挽回が難しいのでまずは今年を絶対に成功させたいというのが一番です。その上でこの後どこまで続くかわからないですが、とにかくできるだけ楽しんでもらえる環境作りやマーケティング施策などを続けていけたらと思ってます。

 

 

モチヅキ:それは既存のプレイヤー以外にも?

 

GMこたぼう:既存プレイヤー以外も取り込んでいきたいですね。というのも今のプレイヤーが今後10年同じ環境で続けられるかもわからないのでプレイしたことがない10代、20代や離れてしまった人たちも含めて取り込んでいきたいですね。

 

モチヅキ:僕はメイプルに限らずゲーム内のサイクルを作りたいと思ってます。プレイヤーの循環みたいなものですね。メイプルを1つの学校に例えるならば、卒業する人がいても入学する人がいて、どの世代にも楽しんでもらいながら、家族でも一緒にプレイする、そんなゲームにしていきたいです。20周年はその足掛かりにしたいと思ってます。

 

人事F:メイプルストーリーはネクソンの代表作でもありますが、PMとしてのプレッシャーはありますか?

 

モチヅキ:あ、それ聞いてみたいな(笑)

 

GMこたぼう:めちゃくちゃありますよ(笑) 誰も思ってないとは思うんですけど、失敗できない雰囲気が何となくあるんじゃないかと勝手に思っちゃいますね。ただ、PMになった時はやれることがたくさんあって、やりがいがありそうだなと楽しみもありましたね。

 

モチヅキ:へーそうなんだ!飄々としてるから全然そんなこと感じていないかと思ってた。

 

GMこたぼう:心配させないようにあえてそうしてますけど、見えないプレッシャーは凄く感じますね。上長MTGや一ケ月ふり返った時に数字見て凄く考えちゃいます。何でここダメだったんだろうなぁとか、挽回どうしようとか。ただ、立ち位置的に下を向いてはいけないポジションだと思っているので、良くも悪くも「いつも通り」に見えるようにしています。

 

モチヅキ:伝説はつくるものではなく、付いてくるものってね(笑)

 

GMこたぼう:逆に聞いてみたいんですが、モチヅキさんはどういう想いでPMに選んでくれたんですか?

 

モチヅキ:メイプル2やメイプルMでの仕事ぶりを見て、開発とメンバーをうまく調整していて、変な捻じ曲げもせず、一番バランスが取れていたし、数字も見れてメイプルに対する姿勢も良かったというのが理由ですね。

03. プレイヤー思考について

―――若いゲームプレイヤーの話もありましたが、そういったプレイヤーの思考や傾向についてはどう考えてますか?

 

モチヅキ:可処分時間というか、一つのことに長く熱中することは少ないのかなと思ってます。スピード感が大事で、短い時間で夢中になれるものを探すようなイメージです。なので、まずは短時間でも楽しめるものから長く遊んでもらえるようなゲームにしていくことが大事なのかなぁ。

 

GMこたぼう:PCを持っているかどうかの問題もありますが、そもそも自分たちの時とは状況が違うなと思いますね。今は新作が毎週、毎月出ますから。

 

モチヅキ:ゲームの味や面白さが出る前に辞めていってしまう人もいますね。YouTubeも倍速で観たりとか。

 

人事F:思考を理解するために普段意識している事とかありますか?

 

モチヅキ:実は面接の時は若い方の意見を聞いたりしていますよ。

 

人事F:あ、面接は市場調査も兼ねてたんですね(笑)

 

GMこたぼう:自分はTwitterなどで同じコミュニティに入って情報収集してますね。ただ、ここ1~2年は状況や思考は大きく変わっていないかなと思ってます。YouTubeやVtuberがメインで、隙間でソシャゲをやるみたいな感じかなと。

 

人事F:インスタやTikTokとかはどうですか?

 

モチヅキ:その辺りはしっかり情報を持っているマーケティング室の協力が必要不可欠ですね。メンバーも実際に使っている人が多いので有益な情報が多いです。

 

04. 20年で変わったこと

―――メイプルストーリーは今年で20周年を迎えますが、20年で変わったことはありますか?

 

モチヅキ:一番は良い方にも悪い方にもメイプルに対するプレイヤーの愛が変わってきたことだと思います。深まる人もいれば、浅くなってしまった人もいる。なので、一人一人のプレイヤーさんを大切にしていきたいですね。

 

人事F:プレイヤーの愛が変わる要因って何ですかね?

 

モチヅキ:ゲーム内でも目標や居場所があるかどうかじゃないかな。愛が深い人ほどアイデンティティを見出せる場所がメイプルにはあるのではないでしょうか。

 

GMこたぼう:ここ3年くらいはプレイヤーさんの雰囲気が穏やかになったと思います。生放送などでも良いコメントが増えたのでその点は変わっているなあと感じますね。

 

モチヅキ:GMこたぼうさんがPMになってから良くなっているし、良い流れを持ってますね!

 

GMこたぼう:たまたまかもしれないですよ(笑)

 

モチヅキ:俺の力で押し上げたって言っても良いよ(笑)

 

GMこたぼう:いずれ言いたいですね(笑)

 

05. 20周年に向けての意気込み

―――メイプルストーリー20周年に向けての意気込みを教えてください。

 

モチヅキ:昨年、一昨年くらいから20周年の意識はありました。なので例年以上にその想いは強いです。まだ細かいことは言えませんが、今遊んでくれているプレイヤーさんやそれ以外にもメイプルの魅力を伝えていきたいです。

 

GMこたぼう:メイプルは良くも悪くも「周年」っていうのがはっきりしていないのですが、今回の20周年は高い温度感でやっています。12月までのスケジュールもありますが、社内での動きを見て改めて20周年の重みを現時点で既に感じています。

 

モチヅキ:PCオンラインゲームで20周年は5本の指に入るんじゃないかな?そこにはきちんと理由がある。その理由のすべてを自分たちが把握できているわけではないですけど、少しでも理解することで他のタイトルにも反映させたいですね。

 

人事F:ちなみに、サービス開始当初から20年プレイしていただいているプレイヤーさんはいるんですか?

 

GMこたぼう:思っている以上にいますよ。20年間、サービス開始から。

 

モチヅキ:始めたのが小学生だったという人もいますし、人生そのものですよね。

06. これからメイプルストーリーの運用をやってみたいという方へ

―――これからメイプルストーリーの運用をやってみたいという方へ一言お願いします。

 

モチヅキ:ネクソンはチャレンジしやすく、働きやすい環境です。なので、チャレンジしたい人には最適な環境だと思います。

 

GMこたぼう:ゲーム会社のイメージって、未経験だったり異業界の方からするとイメージしにくいと思います。ですが、当チームは雰囲気も良いですし、不安を持たず、気張らないでも大丈夫だと思います。

 

モチヅキ:メイプルに関しては、実際にプレイヤーだった社員もいますが、彼らは入社後もメイプルが好きなままなんですよ。なので、内情に絶望するということも無いですし、プレイヤー側の視点も運営側の視点も持つことができます。

 

人事F:メイプル経験者じゃないとダメですか?

 

モチヅキ:メイプル経験者じゃなくてもいいですが、入社後、メイプルを好きになってくれる人やその素養を持っている人が良いですね。

 

 

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