01. 目次
02. 育休取得を決めた理由
―――育休取得を決めた理由を教えてください。
せお:夫婦ともに地元が仙台ということもあり、周りにサポートしてもらえる身内がいないというのが大きな理由ですね。里帰り出産も検討したんですが、夫婦で話し合った結果2人で頑張ろうということになり、妻をサポートするために育休取得を決めました。
人事F:ちなみに、せおさんは今回2人目のお子さんだと思うんですが、1人目の時はどうされたんですか?
せお:1人目の時も夫婦で話し合って同じように育休を取得しました。1人目の時は2か月、2人目の時は3か月育休取ってます。
人事F:里帰り出産をしなかった理由は何だったんですか?
せお:んー、夫婦で子育てについてどう向き合っていくか話し合った時に、子どもにとってお父さんとお母さんの両方から育ててもらった感じにしたいねって話をしたんです。じゃあ産まれた瞬間からどっちもお世話できる状態を作らなきゃってことで2人で頑張ることにしました。
こうちゃん:僕は2つ理由があって、妻が体力面でサポートが必要だったことと、職場の先輩や周りの人から「ここでサポートしなかったら一生後悔するよ、子どもとのこの時間は今しかないから絶対休んだ方が良い」と言われ、かつ上司や役員からも「仕事のことは考えなくていいから是非取得するべき、すぐにでも取ったほうが良い」と背中を押してもらえたからです。
人事F:それは心強いですね!役員や上司に言われるのはありがたいですよね。
こうちゃん:ありがたいですね!上司の理解があると取得しやすいし、安心できました。おかげさまで6か月近く育休を取得させていただきました。
せお:私の上司もとんでもなく理解のある方で、1人目の時は1か月くらいあれば大丈夫だろうと思って相談しに行ったら「1か月じゃ多分足りないよ」と言われ、逆に説得されて2か月にしました。
人事F:一応、インタビュアーである私も最近育休を取らせていただいたのでお話をすると、私の場合は今回2人目の子どもということが一番の理由でした。1人目の時は前の会社の時だったんですが、会社の体質的にとてもじゃないけど育休を取るなんて言い出せる雰囲気じゃなかったですし、近くに妻の両親もいたので子ども1人なら何とか頑張れるかもしれないと思って育休は取らなかったんですが、2人目となると出産直後の体で日中は妻1人で3歳の上の子と新生児の世話をするのは大変だと思い育休取得を決めました。
03. 育休の取得期間について
―――育休を取ると言っても、制度的な部分や仕事の状況など色々な面からどのくらいの期間を取るのがいいと思いますか?
せお:人によるというのが前提にはなりますが、個人的には3か月くらいがちょうどいいと感じました。私は子育てに積極的にかかわっていきたいタイプなんですけど、妻は妻で自分の子育てをしたい部分もあると思うので、お互いがストレスに感じないラインが3か月くらいだと思いました。
こうちゃん:僕は逆で、仕事が許すなら取れるだけ取ったほうがいいと思ってます。我が家は夫婦で話し合いながら、一緒に考えて子育てをしたいタイプだったので、経済的な面もあるけど1年取れるなら取ってもいいと思いました。
人事F:確かに経済的な面も考えながら家族で話し合って決めるのが良いですよね!私も家族が増えたことで移動手段が必要になり、車を買ったりとかその他色々と支出は大きかったですね。
04. 育休取得で不安だったこと
―――育休を取得するにあたって不安だったことはありますか?
せお:そんなに大きな不安はなかったですが、初めて育休を取るときは戻ってきたときに窓際に追いやられるようなことがあったら嫌だなと少し不安になりました。もちろん、会社や上司がそんなことするはずがないとは思ってましたし、実際に戻ってきた時もちゃんと居場所があってスムーズに復帰できました。
人事F:自分がいない間にすごく状況が変わっていて、戻ってきたら全く戦力にならないとかだったら不安ですよね。
こうちゃん:僕はキャリアについて若干気にしていて、育休から復帰したタイミングでどうなるか分からないので「もしもの時は管理職からメンバーへ下ろしてもらっても大丈夫です」と上司に伝えたら、上司からは「大丈夫、待ってるから」と言われて安心した記憶があります。実際に復帰してからも自分のキャリアにとってマイナスになるようなことはありませんでした。
せお:私は最初に育休を取った時はメンバーで、2回目取るときはリーダーという立場だったんですが、メンバーで休む方が仕事に穴をあけてしまうんじゃないかと心配でしたね。リーダーの時は3か月程度なら私がいない方がメンバーが成長すると信じていたのであまり心配していなかったです。
人事F:確かに育休を取得してみて、職場で産休や育休を取る方の不安をリアルに感じることができたので、そういった方へ今までよりも配慮ができるようになったと思います。
05. 育休中に印象に残っていること
―――育休中に印象に残っていることはありますか?
せお:最初に育休を取った時の話なんですが、妻の体調の状況から1か月間私がワンオペ育児をすることになり、軽くノイローゼになってしまったんです。そんな中で子どもが吐き戻しをしたときに何故だか悲しくなって泣いてしまいました。
こうちゃん:僕が印象に残っているのは子どもが立つとか、そういった要所要所での出来事ですかね。初めて立った時は感動しましたし、出産のときはコロナ禍だったので立ち合いも最後の15分だけで入院期間も会えない状況だったんですけど、退院で迎えに行くときは凄く緊張しましたし、感動して涙が出ましたね。
人事F:子どもの成長って本当に早いんですよね!だからこそ育休を取得して一つ一つの成長の瞬間に一緒にいられることは凄く貴重だと思います。
06. 職場復帰後の家庭での育児の変化
―――職場復帰後の家庭での育児に変化はありましたか?
こうちゃん:復帰後は大きく変わって、朝7~8時に出社して早く帰って子供や奥さんとの時間を確保するようになりました。早く寝るようになって、TVもほぼ見なくなりましたね。子供にご飯食べさせて、お風呂に入れて、寝かしつけてから自分たち夫婦のコミュニケーションの時間も大事にしています。
せお:私はそこは不規則で奥さんの体調に合わせてすごく早く出社する日と遅く出社する日があり、早く出社した日は私も家で子どもの世話をするんですが、遅く出社した日の夜は妻が全部やってくれています。予定をがっつり組んじゃうと予定通りにいかなかったときに大変なので臨機応変にやってます。
07. 育休取得者としてのアドバイスや伝えたいこと
―――育休取得者としてアドバイスや伝えたいことはありますか?
こうちゃん:夫側への話になりますが、出産して3か月くらいは奥さんの側にいてあげるといいかなと思います。精神的にも体力的にも大変な時期だと思うので。
せお:これは持論になるんですが、1歳くらいまでは育児に必要なベストのリソースって1.5人くらいだと思ってます。そう考えると自分がいない間は妻が1.5人分の育児をしてくれているんだということを理解して感謝することは大事だと思います。
人事F:育児にしっかり参加してみて、育児の大変さを改めて実感できる良い機会になりました。ネクソンは男性の育休取得者も多いですし、周りの理解があって復帰後も含めて安心できる環境だと思います。